・・・通常修理とは?・・・
料金一覧でご紹介している、当店「通常修理」とは、内外部の全体的なクリーニング、モルトプレーン交換、主要機関部チェック、シャッタースピードチェック調整、露出チェック調整、ピントチェック調整などの
全体的な調整ですが、いわゆる重修理とならない修理を指します。
シャッター機構の分解、シャッター幕張替え、二眼レフではサイドカバー内の分解などを伴う場合、当店では重修理としています。
個々の状態により、修理方法は勿論変わってきますが、故障の過半数は、通常修理の範囲で修理可能です。
PEN SやPEN EE、レンズ一体型レンジファインダー等、通常修理の範囲でほとんど全体にわたって手を入れる機種もあります。
・・・露出計の調整について・・・
オリンパス OM−1やPEN−FTで使用するボタン電池の電圧はもともと1.35Vですが、現在ではこの電圧のボタン電池は入手しづらくなっています。
また、これらのカメラで使用されている測光素子・CdSは、古くなるにつれ、劣化を起こします。
CdSは装置的には「抵抗器」です。受ける光量によって、抵抗値が変化するので、露出計に使用されていますが、古くなると、抵抗値が下がってきてしまいます。
この時代の露出計回路は、非常に単純なもので、電池の電圧がダイレクトに指針に影響します。
その為、内部的な調整を加えないと露出計は正確な値を示さない場合が多くなっているのです。
当店では入手し易い1.5V電池(LR44など)がそのまま使用できるように露出計の調整を行っています。
オリンパス OM−1、PEN−FT、ペンタックス SPなど、入手し易い電池を使用できるアダプターもお付けしております。